いちかわ地域症例検討会での座談会報告

4月20日(月)
本八幡 ボランティアセンターにおいて
いちかわ地域症例検討会主催の座談会が行われました。

参加者は、アレ楽会のメンバーを中心に、
消費生活アドバイザーのMさん、美容のお仕事をされているNさん、症例検討会のSさん。

アトピーの方々の気持ちを知りたいということで参加されました。

Mさんは主に繊維についてお詳しく、Nさんは『医療にできないことが美容にきっとある』と信じて活動されている方です。

座談会では、私たちが普段何を考え、どんなことやモノを必要としているのかを周りに知ってもらうことが目的です。

こうやって私たちに関心を持ってくれる方がいらっしゃるのはありがたいことです。

そして何度か重ねる座談会から、私たちの必要とする”モノ”をひとつ作ってみようと思っています。

帽子とか、スカーフとか・・・                      itsk座談会20150420

楽しみだな~

以下、今回の爆弾(笑)発言の数々・・・

どう思うかはいろいろだろうけど、とりあえずの生の声(^_^;)

「異議あり!」 →   受け付けます(^^)v

 
1)食物アレルギーのある児童に対する学校給食の対応について。
アレルゲンとなりうる食品の摂取は、量や、食品の組み合わせ、その時の体調などによって発症したりしなかったりするので、その判断力や発症時の対処の仕方を子供に身につけさせたい。
例えば「乳製品はダメ」となると画一的にすべて禁止にされがちだが、重症な場合を除き、できるだけみんなと同じものを食べさせたい思いはある。
学校側に融通がきかないのは責任を押し付けすぎるからではないだろうか。
基本は家庭で、親はいつでも覚悟と責任を持ち、
学校ももっと親の言うことを信じてもらっていい。

2)お医者さんは様々な患者を「診すぎて」慣れてしまう。私がこんなに苦しんでいるのに、お医者さんに言うと「もっとひどい人いるよ」「あなたは軽い方だよ」と言われてしまう。
苦しんでいるのは「目の前の私」なのに。もっと「私」を見てほしい。どうしたら良くなるか、一緒に(親身になって)考えてほしい。

3)エステで何とかしたい。私たちこそエステを使いたい。
病院は男も女もなく、ただ「普通の状態」にもどすとこ。エステはきれいになるところ。
病院では教えてくれない皮膚の生理機能のことなんかを丁寧に教えてもらえるから、ずっと説得力がある。

エステに通っていると、白くてきれいな手でエスティシャンから施術を受ける。自分たちは傷だらけでボロボロの肌なのに。
わかってはいるけど、結構(心が)凹むんだよね。

アトピーの症状がある手で美容商品を勧める自分に違和感を感じていたが、ある日、肌トラブルのあるお客様に「あなたの手だからいいのよ」と言われた。
私の役割もあるのだと感じた瞬間。

4)炎症がひどくてどうしても病院に行かなくてはいけない状態。
何年もあれほど自分に禁じていた「ステロイド」を塗ることになると思う・・・
同じように長年ステロイドを拒み続けているアトピー友人に相談してみた。
「病院行ったらいいよ!ひどい時は塗ったらいいよ。我慢することないよ」
「えっ?」目からウロコ。あれだけ拒絶してきた自分の中の「薬物禁止令」はなんだったんだろう。視点が急に変わった。

5)ナイロン製品を着ると変な汗が出てくる。やっぱり綿製品が一番。だけど綿って果たして安全なの?
オーガニックコットンは高価なイメージだし、デザイン性に欠ける。
例えば帽子。
「つば」のカタチ、色、素材、通気・保温性、デザイン、価格、クリーニングの方法・・・
たくさん持っていても「お気に入りのモノ」って、なかなかない。

6)日常の「私たち」をお医者さんに知ってほしい。
病気の起因なんて、結局のところメンタルからでしょ。
家族や職場でうまくいかないとか、日々いろんなストレスがあるけど、それをいちいちお医者さんに言わないし、言えない。
医師と患者の関係だけでは見えてこない病気の原因があるなら、カウンセラーやセラピストの存在がやっぱり必要だと思う。
なんとなくいろんなことを聞きにくいお医者さんだった場合に、説明を補足してくれる役割の人も必要。
「お薬が減ったけどどうしてだろう・・・」って言う時に、お医者さんとの間に入ってくれる人。
一対一の関係性って意外と難しいもんね。

今後の座談会は、7月、10月のそれぞれ第3土曜日の午後に開催予定です。